突然の停電、スマホも冷蔵庫も沈黙。アウトドアに出かけた先での充電切れ。どちらも「電源がない」だけで、大きな不便や不安につながります。
ポータブル電源は、そんな「もしもの備え」として、またキャンプや車中泊を快適にする道具として、今多くの人に注目されています。しかし価格は3万円から10万円超と高額で、手を出しづらいのも事実です。
そんなときに頼りたいのが「レンタル」という選択肢。特に、DIYや工具の貸し出しでおなじみのホームセンター・**コーナンでポータブル電源を借りられるのか?**と気になる方も多いはずです。
この記事では、「コーナンでポータブル電源はレンタルできるのか?」という素朴な疑問に答えつつ、借りられない場合にどうすればよいか、そして後悔しないレンタルのコツまで徹底的に解説します。
記事のポイント
- コーナンではポータブル電源をレンタルできない現状
- ホームセンターとネットレンタルの違い
- おすすめのレンタルサービス比較
- 用途別の選び方と注意点
ポータブル電源はコーナンでレンタルできる?
ポータブル電源を借りたいと考える多くの人が、まず最初に思い浮かべるのが近所のホームセンターであるコーナンです。工具レンタルなどのサービスに馴染みがあるため、電源も借りられると期待するのは自然なことです。
コーナンでレンタルできる商品は?
コーナンでは、DIYや家庭用作業に便利なインパクトドライバー、高圧洗浄機、電動ドリルなど、さまざまな工具のレンタルサービスが提供されています。料金は1日あたり数百円から利用できる商品が多く、レンタルのハードルは比較的低く設定されています。しかし、これらのサービスはあくまで「工具類」に限定されています。
ポータブル電源のレンタル可否とその理由
2025年5月現在、コーナンではポータブル電源のレンタルサービスは提供されていません。これは公式サイトおよび複数の比較サイトの情報から確認できる事実です。理由として考えられるのは、ポータブル電源が高額かつ精密機器であるため、バッテリー管理や使用履歴の確認など、安全面や品質管理に高いハードルがある点です。
コーナン以外のホームセンターのレンタル状況
カインズやコメリ、DCMなど他の主要ホームセンターについても調査した結果、いずれもポータブル電源のレンタルは行っていないことがわかりました。一部では発電機のレンタルはありますが、ポータブル電源は取り扱いがありません。唯一、沖縄県にある「ホームセンターさくもと」が2021年からポータブル電源を貸し出しているとの情報がありますが、全国展開はされていません。
なぜホームセンターで電源レンタルが少ないのか?
最大の理由は、ポータブル電源が他のレンタル商品と比べて管理の手間とコストが高いことです。電池の劣化や発火リスク、ユーザーによる誤使用の可能性など、レンタル提供側にとってのリスクが大きく、汎用工具のように簡単には扱えないという事情があります。また、使用頻度が限定的であるため、貸出と返却のオペレーションに見合うだけの利益が出にくいとも考えられます。
そのため、現在はホームセンターでのポータブル電源レンタルが難しいとされており、後述するオンライン型レンタルサービスの方が選ばれる傾向にあります。
おすすめのポータブル電源レンタルサービス比較
料金や対応地域、取り扱っているブランドなどを基に、利用者の目的に合わせやすいレンタルサービスを紹介します。
モノカリ
:安さと即日対応が魅力
コストを抑えたい人や、急ぎでレンタルしたい人にはモノカリが最適です。モノカリの最大の特徴は、業界最安水準の価格帯と、東京都内であれば最短2時間での即日レンタル対応です。
- SmartTap PowerArQ(626Wh)なら4日間6,990円(税込)から
- JVC BN-RB6も同等価格帯で借りられる
全国送料無料で、受け取りは自宅のほか、空港やホテルも可能です。コンビニ返却にも対応しており、旅行帰りの負担も軽減されます。料金、対応力、柔軟性の面で、初心者にも安心して利用できるサービスといえます。
Rentio:品揃えが豊富で返却も簡単
多くの機種から選びたい人にはRentioが便利です。Rentioは60種類以上のポータブル電源を取り扱い、AnkerやJackery、EcoFlow、PowerArQなどの人気ブランドが豊富に揃っています。
料金プランは一時利用向けのワンタイムレンタルと、長期間利用向けの月額制サブスクリプションの2種類があります。
- Anker 535 Portable Power Station(512Wh)は3泊4日で5,700円(税込)
- Jackery 1000Plus(1264Wh)は3泊4日で8,151円(税込)
返却はコンビニから送るだけで、全国どこでも往復送料無料です。ラインナップの多さと利便性から、使用目的が明確な方に特におすすめです。
ゲオあれこれレンタル:短期~長期に対応
期間に応じて柔軟に使いたい人には、ゲオあれこれレンタルが適しています。ゲオは7泊8日からの短期レンタルのほか、3か月以上の月額レンタルも展開しており、料金も手頃なものが多く用意されています。
- Jackery ポータブル電源 1000 PTB101は7泊8日で6,740円(税込)
- Anker 757は7泊8日で8,980円(税込)
- 月額プランではJackery 1000 PTB101が月額3,900円(税込)
- Anker 757が月額1,640円(税込)と非常にリーズナブル
返却は翌日12時までに行えばよく、余裕をもったスケジュールで利用できます。初めてレンタルを利用する方や、自宅で使ってみてから購入を検討したい方にも適したサービスです。
その他のサービスとの比較ポイント
比較表:主要レンタルサービスの料金と特徴
サービス名 | 主なモデル | 容量 (Wh) | レンタル期間 | 料金(税込) | 月額プラン(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
モノカリ | SmartTap PowerArQ | 626 | 4日間 | 6,990円 | なし | 即日対応(東京)、空港・ホテル受取、コンビニ返却対応 |
Rentio | Anker 535 / Jackery 1000Plus | 512 / 1264 | 3泊4日 | 5,700円 / 8,151円 | 5,800円 / 12,500円 | 品揃え豊富、全国送料無料、返却も簡単 |
ゲオあれこれレンタル | Jackery 1000 / Anker 757 | 1002 / 1229 | 7泊8日 | 8,980円 / 9,050円 | 3,900円 / 1,640円 | 長期・短期対応、購入前提のレンタルも可 |
他にもKikito、ナニワレンタル、パンダスタジオなど多くの選択肢がありますが、それぞれに個性があります。
- Kikito:NTTドコモ運営で信頼性が高く、1週間前後の短期利用に強み
- ナニワレンタル:超大容量モデルを多数扱い、イベントや業務用途での利用にも対応
- パンダスタジオ:映像・音響機材と一緒にポータブル電源をレンタルしたいときに便利
自分の使用目的に合った特徴を持つサービスを選ぶことが、満足度の高いレンタル体験につながります。
宅配レンタルのメリットと注意点
宅配型レンタルサービスの最大のメリットは、全国どこにいてもインターネット経由で申し込みができ、指定住所に商品が届けられるという点です。地方在住の方でも都市部と同じように利用でき、時間と手間を大幅に削減できるのが魅力です。
一方で、利用にはいくつか注意点もあります。例えば、商品の受け取り日時や返却期限を守る必要があり、ポータブル電源のように重量のある商品をコンビニに持ち込んで返送するのは手間に感じる場合もあります。最近では、自宅まで集荷に来てもらえるサービスも増えており、そうしたオプションを活用すれば負担を減らせます。
ポータブル電源レンタルはどんな人におすすめ?
ポータブル電源のレンタルは、購入する前に使い勝手を確認したい人や、短期間だけ使用したい人に特に向いています。ここでは、代表的な利用シーンごとに、どのようなニーズを持つ人がレンタルを選ぶべきかをわかりやすく紹介します。
購入前に試したい人
ポータブル電源は価格帯が幅広く、安いものでも3万円前後、高性能モデルでは10万円を超える場合もあります。いきなり購入するのは不安という人には、レンタルで試す方法が非常に有効です。例えば、EcoFlow DELTA 2(1024Wh)は7泊8日で約8,780円でレンタル可能です。使い勝手や必要な容量、サイズ感などを事前に体験することで、後悔のない選択ができます。レンタルで使用感を確かめてから購入することで、失敗を防ぎやすくなります。
災害対策をしたい人
地震や台風などの自然災害が発生した際に、ポータブル電源は停電時の備えとして非常に役立ちます。しかし、普段使わない機器を高額で購入するのは躊躇する人も少なくありません。そうした方にとって、必要なときだけ利用できるレンタルは理想的な選択肢です。たとえばRentioでは、Jackery 1000 Plus(1264Wh)を3泊4日で8,151円、月額12,500円で借りられます。電気毛布やスマートフォンの充電、簡易照明などに使える容量を備えたモデルを短期で確保することで、安心感を得られます。
キャンプやレジャーで使いたい人
キャンプや車中泊などアウトドアの場面で、ポータブル電源があると快適さが大きく向上します。扇風機、LEDライト、スマートフォンの充電、調理家電など、多くの電気製品を使用できます。ただし、毎回使うわけではない人にとっては購入は割高です。モノカリやゲオなどでは、400Wh前後のモデルが3〜4日で5,000円以下でレンタル可能です。特に夏季や連休中など、必要なタイミングで使える点が魅力です。
工事・撮影など業務用で短期利用したい人
屋外での作業や映像撮影の現場では、安定した電源の確保が不可欠です。建築現場やロケ撮影、屋台イベントなどでは、延長コードの使用が難しいことも多いため、ポータブル電源が重宝されます。ただし、高出力かつ大容量のモデルは高額になるため、短期だけ必要な場合はレンタルが非常に効率的です。APEX RENTALSでは、JVCのBN-RB62-C(626Wh)が1泊2日で3,000円から利用可能です。必要な容量に応じて選べるため、コストを最小限に抑えて業務をスムーズに進めることができます。
このように、ポータブル電源レンタルはさまざまなライフスタイルや使用目的に応じて柔軟に活用できるサービスです。「買うほどではないけれど必要な時がある」という人にとって、レンタルは非常に合理的な選択肢となります。
ポータブル電源をレンタルする際の注意点

ポータブル電源をレンタルする際には、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。ここで紹介する点をしっかり押さえておくことで、トラブルを避け、満足度の高いレンタル体験につながります。
容量・出力・ポートの仕様確認
ポータブル電源を選ぶ際には、まず使用する機器に必要な電力量(Wh)や出力(W)を確認することが最も重要です。たとえば、スマートフォンの充電だけであれば200Wh前後でも十分ですが、電気毛布やノートパソコン、冷蔵庫を使用する場合は500Wh以上が必要になります。また、出力ポートの種類(USB-A、USB-C、ACコンセント、DCポートなど)も事前に確認しましょう。使いたい家電が差し込めないと意味がありません。
重さ・サイズ・持ち運びやすさ
ポータブル電源は軽いもので3〜4キログラム、重いものでは10キログラムを超える製品もあります。特にアウトドアで使用する場合や階段の上り下りがある場面では、持ち運びやすさが大きなポイントになります。サイズも車に積めるか、家庭内で保管できるかを考慮する必要があります。製品ごとに大きさや形が異なるため、レンタル前には公式サイトやレビューを確認しておくと安心です。
レンタル期間と返却方法の確認
レンタルのトラブルで多いのが、返却期限の見落としによる延滞料金の発生です。レンタル期間が1泊2日なのか、7泊8日なのかを明確に把握し、返却方法まで含めて確認しておきましょう。多くの宅配レンタルでは、返却日は「発送手続き日」とされているため、コンビニなどからの発送はレンタル終了日の24時までに済ませる必要があります。また、梱包材や伝票が同梱されているかも忘れずにチェックしましょう。
故障時や紛失時の補償内容をチェック
ポータブル電源は高額商品であり、故障や紛失に備えた補償内容を事前に把握することが不可欠です。レンタル会社によっては、物損保険が含まれていたり、有償で追加できる場合があります。たとえば、Rentioでは修理費用の全額をカバーする補償が標準で含まれており、安心して利用できます。万が一の際に自己負担が発生するかどうかを事前に確認することが、後悔しないレンタルのコツです。
ポータブル電源をレンタルする際は、以上のポイントを必ずチェックしておきましょう。容量、仕様、返却、補償の4点を押さえることで、安心かつ効率的に必要な電源を確保できます。
ポータブル電源は買うべき?レンタルとの比較
ポータブル電源を導入する際に、多くの人が迷うのが「購入」と「レンタル」のどちらが自分にとって最適かという判断です。使用頻度や目的、予算によって選ぶべき選択肢は変わってきます。ここでは、それぞれのケースに分けて検討材料を整理していきます。
レンタルが向いているケースとは
ポータブル電源のレンタルは、使用期間が限定されている人や、一度使ってみてから判断したい人に特におすすめです。たとえば、キャンプに1〜2回しか行かない人や、災害時の非常用電源として短期間だけ確保したい人には、レンタルの方がはるかにコストを抑えられます。
実際、モノカリやゲオのレンタルサービスでは、コンパクトなモデルを3泊4日で4,000円前後、大容量モデルでも1週間で9,000円程度から利用できます。さらに、返却時に不要になればそのまま返せるため、保管スペースやバッテリーの劣化を心配する必要もありません。
また、使用感を試してから購入を検討したい人にとって、レンタルは非常に有効な選択肢です。どのメーカーが自分の用途に合っているかを体験したうえで判断できるため、失敗のリスクを避けられます。
購入が向いているケースとは
一方で、ポータブル電源を頻繁に使用する予定がある人には、購入が向いています。特に毎月のようにアウトドアに出かける人や、災害時の備えとして常に手元に置いておきたいと考えている人にとっては、初期投資は大きくても長期的には購入の方がコストパフォーマンスに優れます。
例えば、人気の「Jackery 1000」は市場価格で約14万円前後ですが、月に2回以上使用するのであれば、1年間でレンタル費用が10万円以上になるケースもあります。さらに、自分のタイミングで好きな時に使用できるという利便性も大きな魅力です。
ポータブル電源はメンテナンスも必要ですが、近年の製品は管理がしやすく、数年間にわたって使える耐久性を持っています。長期間の利用を前提とするなら、購入によって長期的な安心感とコスト削減の両方が得られるでしょう。
中古品・アウトレットの選択肢もある
新品の購入が予算的に難しい場合は、中古品やアウトレット品を検討するのも一つの方法です。メルカリなどのフリマアプリでは、使用回数の少ないポータブル電源が定価の半額程度で出品されていることもあります。メーカーによっては、保証付きのアウトレット商品を公式に販売しているケースもあります。
ただし、中古品はバッテリーの状態が見えづらいため、信頼できる販売元や状態の明記された商品を選ぶことが重要です。公式アウトレットや信頼できる中古家電店であれば、一定の動作保証が付いている場合が多く、安心して購入できます。
レンタル→気に入ったら購入もアリ!
最近では、レンタルして使用感が気に入ったら、そのまま購入に移行できるサービスも登場しています。たとえばRentioでは、レンタル中に「買取に切り替え」することが可能で、すでに支払ったレンタル料金が購入代金に充当されるシステムがあります。
この仕組みを活用すれば、いきなり購入して後悔することなく、納得したうえで購入できます。まずはレンタルで実際に使ってみて、その後の購入を検討するという段階的な導入方法は、初めてポータブル電源を使う人にとって非常に安心できる方法です。
購入とレンタルのどちらが良いかは、使用頻度・目的・予算によって異なります。迷っているなら、まずは短期間のレンタルで試してから、必要に応じて購入するのが最も失敗の少ない選択肢です。
よくある質問(FAQ)

Q1. コーナンでポータブル電源は本当に借りられないのですか?
はい、2025年5月時点ではコーナンでポータブル電源のレンタルサービスは行われていません。インパクトドライバーなどの工具レンタルには対応していますが、電源系のレンタルは対象外です。
Q2. ホームセンターで借りられない場合、どこでレンタルできますか?
モノカリ、ゲオあれこれレンタル、Rentioなどのオンライン宅配レンタルサービスが便利です。ネットで申し込むと、自宅や空港などに配送してくれます。
Q3. レンタルと購入、どちらがコスパがいいですか?
使用頻度が少ない場合はレンタルが割安です。月に1回以上使う予定があるなら、購入を検討してもよいでしょう。レンタル費用は1週間で約2,400〜9,000円程度が目安です。
Q4. ポータブル電源の容量はどれくらい必要ですか?
スマートフォン充電だけなら200Wh程度で十分です。キャンプで電気毛布や照明を使う場合は500Wh以上、冷蔵庫などの大物家電を使うなら1000Wh以上がおすすめです。
Q5. 故障や破損した場合はどうなりますか?
多くのレンタルサービスでは、修理費用の補償制度があります。たとえばRentioは基本料金に補償が含まれており、自己負担なしで対応してくれるケースもあります。申込み前に各社の補償内容を必ず確認しましょう。
まとめ
- コーナンではポータブル電源のレンタルは取り扱っておらず、他のホームセンターも同様に未対応です
- モノカリ、ゲオ、Rentioなどのオンライン宅配型サービスが全国対応で便利です
- 使用目的に合った容量やポート、サイズなどの仕様をしっかり確認することが失敗しないコツです
- レンタルは短期使用や購入前のお試しに適しており、購入は頻繁に使う人におすすめです
- Rentioなどではレンタル中の買取切替が可能で、気に入った機種をそのまま購入することもできます
必要なときに、必要な性能のポータブル電源を賢く選ぶことが、快適なアウトドアや安心の災害対策につながります。
気になる機種があれば、まずはレンタルから始めてみましょう。購入の前に体験することで、後悔のない選択ができるはずです。